こちらでは、乾太くんの排湿筒の問題点は2つあります。
乾太くんの排湿筒の問題点とそれを解決する断熱材を紹介しています。
乾太くんの排湿筒とは?
衣類乾燥機「乾太くん」の排湿筒とは、乾太くんから放出される湿気を外部に排出するための専用のパーツです。
衣類乾燥中に放出される湿気を効率的に排出することで、衣類の乾燥高める効果があります。
逆に湿気を外へ放出できなければ、乾燥時間が長くなるので、フィルター掃除が重要です。
フィルター掃除については「乾太くんのフィルター掃除は面倒!?掃除方法と手入れのコツまとめ」で詳しくまとめていますので、ご確認ください。
また、乾太くんの排湿筒は外部と内部をつなぐため、ある弊害も生まれます。
それが冷気の逆流と室内温度の低下です。
冷気の逆流
空気は冷たいところから暖かいところへ流れます。(厳密には気圧で決まる)
冬は、室内よりも外部の方が気温が低いので、乾太くんの排湿筒を通じて、外からの冷たい空気が室内へ逆流してくるのです。
冷気が逆流すれば、乾太くんを設置している室内は他の部屋よりも室温が下がってしまうため、居心地の悪い部屋となってしまいます。
室温を挙げようとすれば、当然その分、電気代もかかってくるため、家計を少なからず圧迫するのです。
その冷気の逆流を防ぐために乾太くんでは、「ダンパー付きの排湿管セット」が販売されています。
ダンパーが付いていることで、乾太くんを使用していないときは、冷気の逆流を防ぐことができます。
また、冬は冷気の逆流に気づきやすいですが、同じ原理でいえば、夏はエアコンで冷やされた冷たい空気が排湿筒を通して外へ捨てられているということになります。
ですので、特に高断熱高気密の住宅は、ダンパー付きの排湿管セットを選ぶようにしましょう。
室内温度の低下
もう一つの弊害が室内温度の低下です。
熱の移動の仕方には「伝導」「対流」「放射(輻射)」の3つがあります。
先ほどの冷気の逆流は「対流」によるもので、ダンパー付きの排湿管を使うことで、冷気の逆流を抑えることができました。
乾太くんの排湿筒は、「対流」ではなく「伝導」でも熱が伝わり、室内温度を低下させる要因となっています。
伝導とは、物質の内部や表面を熱が伝わることです。
フライパンを火にかけると熱が伝わってフライパンが熱くなりますよね。
あれが「伝導」です。
物質の熱伝導率が高いほど熱は伝わりやすく、アルミやステンレスでできている排湿筒は特に熱を伝えやすい性質があります。
そして、外気で冷やされた排湿筒の表面と接触する室内の空気が冷やされ、乾太くんの設置している室内温度が下がります。(熱伝達)
これを防ぐためには、乾太くんの排湿筒を熱伝導率の低い断熱材で覆ってあげると室内の空気に熱が伝わりにくくなります。