乾太くん排湿筒に巻く断熱材はALGCロックウールがオススメ!

こちらでは、乾太くんの排湿筒の問題点は2つあります。

乾太くんの排湿筒の問題点とそれを解決する断熱材を紹介しています。

結論

  • 乾太くんの排湿筒の問題点は、「冷気の逆流」「室内温度の低下」
  • 「冷気の逆流」には、ダンパー付きの排湿管セットがおすすめ
  • 「室内温度の低下」には、排湿筒用の断熱材「ALGCロックウール」がおすすめ
【この記事を書いた人】
建築業界に携わってきた建築士・宅建士・建築積算士・被災建築物応急危険度判定士。
自宅は分離発注で、自分で現場管理。気密や断熱を知らないおじいちゃん大工さんたちと高断熱高気密住宅を建ててみた結果→C値:0.0(中間時:0.025、完成時:0.006)
本質を知りたがり症候群のため、マニアックな内容が多し。
電子工作やIoTデバイス製作に没頭中。室内環境をフルオートで管理するのが目標。
■できているもの■太陽光日射角度からのブラインド自動開閉制御(リアルタイム)。(市販のものは明るさから制御するやつで、結構おおざっぱで本来の日射遮蔽の役割を果たしていない)
■今作っているもの■室内温度・湿度リアルタイムモニタリングからの冷暖房自動制御。
結露の非定常計算。外気・室内の温度・湿度からリアルタイムで結露計算をして、冷暖房自動制御と連動。
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乾太くんの排湿筒とは?

衣類乾燥機「乾太くん」の排湿筒とは、乾太くんから放出される湿気を外部に排出するための専用のパーツです。

衣類乾燥中に放出される湿気を効率的に排出することで、衣類の乾燥高める効果があります。

逆に湿気を外へ放出できなければ、乾燥時間が長くなるので、フィルター掃除が重要です。

フィルター掃除については「乾太くんのフィルター掃除は面倒!?掃除方法と手入れのコツまとめ」で詳しくまとめていますので、ご確認ください。

また、乾太くんの排湿筒は外部と内部をつなぐため、ある弊害も生まれます。

それが冷気の逆流と室内温度の低下です。

冷気の逆流

空気は冷たいところから暖かいところへ流れます。(厳密には気圧で決まる)

冬は、室内よりも外部の方が気温が低いので、乾太くんの排湿筒を通じて、外からの冷たい空気が室内へ逆流してくるのです。

冷気が逆流すれば、乾太くんを設置している室内は他の部屋よりも室温が下がってしまうため、居心地の悪い部屋となってしまいます。

室温を挙げようとすれば、当然その分、電気代もかかってくるため、家計を少なからず圧迫するのです。

その冷気の逆流を防ぐために乾太くんでは、「ダンパー付きの排湿管セット」が販売されています。

ダンパーが付いていることで、乾太くんを使用していないときは、冷気の逆流を防ぐことができます。

また、冬は冷気の逆流に気づきやすいですが、同じ原理でいえば、夏はエアコンで冷やされた冷たい空気が排湿筒を通して外へ捨てられているということになります。

ですので、特に高断熱高気密の住宅は、ダンパー付きの排湿管セットを選ぶようにしましょう。

室内温度の低下

もう一つの弊害が室内温度の低下です。

熱の移動の仕方には「伝導」「対流」「放射(輻射)」の3つがあります。

先ほどの冷気の逆流は「対流」によるもので、ダンパー付きの排湿管を使うことで、冷気の逆流を抑えることができました。

乾太くんの排湿筒は、「対流」ではなく「伝導」でも熱が伝わり、室内温度を低下させる要因となっています。

伝導とは、物質の内部や表面を熱が伝わることです。

フライパンを火にかけると熱が伝わってフライパンが熱くなりますよね。

あれが「伝導」です。

物質の熱伝導率が高いほど熱は伝わりやすく、アルミやステンレスでできている排湿筒は特に熱を伝えやすい性質があります。

そして、外気で冷やされた排湿筒の表面と接触する室内の空気が冷やされ、乾太くんの設置している室内温度が下がります。(熱伝達)

これを防ぐためには、乾太くんの排湿筒を熱伝導率の低い断熱材で覆ってあげると室内の空気に熱が伝わりにくくなります。

排湿筒におすすめの断熱材

排湿筒におすすめの断熱材と関連部材は以下の3つです。

こちらは乾太くんのKP管にぴったりサイズが合う大きさです。

乾太くん排湿筒の種類については、「乾太くん排湿筒の取付前に知っておくべき3パターンの違い」をご確認ください。

こちらは、排気筒設置時の断熱材として販売されているALGCロックウールです。

ロックウールは、繊維系の断熱材で、熱伝導率は0.038W/m・Kと熱が伝わりにくい素材です。(アルミの熱伝導率は236W/m・Kで数値が低いほど熱が伝わりにくい)

ロックウールはカッターで簡単に切れますので、施工性も簡単です。

こちらは、「KP管KP90℃エルボ」に巻くロックウールエルボです。

こちらは、ALGCロックウールの接続部に巻く粘着テープです。

この3つを使って、排湿筒に断熱処理していきます。

こちらが実際に乾太くんの排湿筒に断熱材ロックウールを巻いたものです。

まとめ

乾太くんの排湿筒の問題点は、冷気の逆流と室内温度の低下です。

冷気の逆流は、冬に外気温が低いときに、排湿筒を通じて外からの冷たい空気が室内へ逆流することです。これにより、室内温度が下がり、居心地が悪くなるだけでなく、電気代も余計にかかってしまいます。

室内温度の低下は、排湿筒が熱伝導率の高い素材でできているため、室内の熱が外へ逃げてしまうことです。これにより、室内温度が下がり、乾太くんの乾燥効率が低下します。

これらの問題点を解決するには、排湿筒に断熱材を巻くことが効果的です。断熱材を巻くことで、冷気の逆流を防ぎ、室内の熱が外へ逃げるのを防ぐことができます。

排湿筒におすすめの断熱材は、アルミロックウールです。アルミロックウールは熱伝導率が低いため、室内の熱が外へ逃げるのを防ぐことができます。また、アルミロックウールはカッターで簡単に切断できるので、施工も簡単です。

排湿筒に断熱材を巻くことで、冷気の逆流と室内温度の低下を防ぎ、乾太くんをより快適に使用することができます。

 

 

 

 

 

 

建築士・宅地建物取引士・建築積算士・被災建築物応急危険度判定士・SEOコンサルタント

分離発注で家建築。
「気密?知らん。気密は秘密」と笑ってギャグを飛ばすおじいちゃん大工さんたちと独学で高断熱高気密住宅を建ててみた。
【結果】
C値:0.0(中間時:0.025、完成時:0.006)

気密処理はすべて自分で行いました。
丁寧に気密処理をすれば、素人がやってもしっかり気密が取れます。

Arduino・RaspberryPi・EPS32など電子工作が好き。
室内環境をフルオートで管理するのが目標。
月100万PV↑サイト運営とかSEO対策も得意。(証拠
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