乾太くん排湿筒の取付前に知っておくべき3パターンの違い

こちらでは、乾太くんの排湿筒について、どのような種類があるのか?

どういった取付方法が適しているのかを詳しくまとめています。

結論

  • 乾太くん排湿筒の取付パターンは、「外壁貫通」「窓パネル使用」「屋外設置」
  • 外壁に穴を空ける場合は、「露出配管」と「隠ぺい配管」の2種類がある
  • 高断熱高気密住宅は、「隠ぺい配管」がおすすめ
【この記事を書いた人】
建築業界に携わってきた建築士・宅建士・建築積算士・被災建築物応急危険度判定士。
自宅は分離発注で、自分で現場管理。気密や断熱を知らないおじいちゃん大工さんたちと高断熱高気密住宅を建ててみた結果→C値:0.0(中間時:0.025、完成時:0.006)
本質を知りたがり症候群のため、マニアックな内容が多し。
電子工作やIoTデバイス製作に没頭中。室内環境をフルオートで管理するのが目標。
■できているもの■太陽光日射角度からのブラインド自動開閉制御(リアルタイム)。(市販のものは明るさから制御するやつで、結構おおざっぱで本来の日射遮蔽の役割を果たしていない)
■今作っているもの■室内温度・湿度リアルタイムモニタリングからの冷暖房自動制御。
結露の非定常計算。外気・室内の温度・湿度からリアルタイムで結露計算をして、冷暖房自動制御と連動。

排湿筒とは?

衣類乾燥機「乾太くん」の排湿筒とは、乾太くんから放出される湿気を外部に排出するためのパーツです。

衣類乾燥中に放出される湿気を効率的に排出することで、衣類の乾燥効果を高めることができます。

乾太くん(かんたくん)の排湿筒は、さまざまな取り付けパターンがありますので、環境や設置場所に合わせて適切な方法を選ぶようにしましょう。

乾太くん排湿筒の3つの取付パターン

乾太くんの排湿筒の取付は、大きく分けて以下の3つのパターンがあります。

  • 外壁に穴をあけて排湿管を取り付ける
  • 窓に窓パネルを設置して排湿ホースを取り付ける
  • 屋外に設置して排湿管トップを取り付ける

外壁に穴をあけて排湿管を取り付ける

外壁に穴をあけて排湿管を取り付ける方法は、最も一般的な方法です。

この方法は、排湿筒を長く伸ばすことができるため、乾太くんを設置できる場所の自由度が高くなります。

排湿管を外壁の穴に差し込んで湿気を排出させますが、乾太くんには「露出配管」と「隠ぺい配管」の2種類が用意されています。

露出配管

 

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露出配管で利用する排湿筒は、アルミフレキの排湿管セットです。

こちらが一般的によく使われている排湿管セットですが、見た目を気にされる方もいらっしゃいます。

その場合は、排湿管カバーを利用しましょう。

露出配管を利用する際に必要なアイテムは以下のいずれかを選択します。

  • 排湿管セット DPS-80B・DPS-100B
  • ダンパー付排湿管セット DPS-80S・DPS-100SA
  • ダンパー付排湿管セット DPS-80KB・DPS-100KB

露出配管の排湿管セットには3種類ありますが、新しく乾太くんを設置する場合は、「ダンパー付排湿管セット DPS-80KB」を選択してください。

露出配管で必ず必要なアイテムは、以下の通りです。

  • 簡易排湿管
  • 排湿管メガネリング
  • 排湿口ガイド(ダンパー付排湿口ガイド)
  • パイプフード

「ダンパー付排湿管セットDPS-80S」には、パイプフードが付属されておらず、「排湿管セットDPS-80B」には、冬場の冷たい空気の逆流を防ぐダンパーが付いていません。

取り換えの場合は、それぞれの部材が単品で販売されていますので、必要なものを購入すればよいですが、新品で設置する場合は、「ダンパー付排湿管セット DPS-80KB」を選択しましょう。

φ80
φ100

見た目が気になる方は、こちらの「排湿管カバーエルボ」と「排湿管カバー」で蛇腹配管を隠すことができます。

サイズはφ80かφ100のどちらかを選択しますが、どちらを選んでも問題ありません。

リンナイに問い合わせると、最初はφ100しかなかったのですが、φ90やφ80の要望が多かったためφ80を設けたそうです。

隠ぺい配管

乾太くんの排湿筒を見せたくない場合は、天井を通して排湿管を目立たないようにする隠ぺい配管がオススメです。

露出配管では、蛇腹の排湿管セットを使用しましたが、隠ぺい配管の場合は、ストレートのKPパイプを使用します。

KPパイプのほうが見た目もよいですし、気密性の高い高気密住宅を新築する場合は、こちらを強くオススメします。

私の自宅もこのKPパイプを使用しています。

気密性の高い気密住宅に設置する場合は、リンナイもこちらのタイプを推奨しています。

隠ぺいといっても天井内を通さずにそのまま外壁に穴をあけて通しても問題ありません。

逆に、天井内にKPパイプを通す場合は、天井内の排湿筒を確認できるよう点検口を設ける必要があります。

点検口がなければ、故障や交換の際に取り外しができませんので。

隠ぺい配管を利用する際に必要なアイテムは以下のいずれかを選択します。

  • ダンパー付排湿口ガイド DG-80AK・DG-80AK
  • 後付フードセット DFA-80・DFA-100
  • KPスライド管
  • KP90℃エルボ
  • KP直管(必要な場合)
  • 直角エルボ(必要な場合)
  • 排湿管メガネリング MR-80・MR-80(必要な場合)
φ80