auじぶん銀行住宅ローンのデメリット・メリットまとめ

auじぶん銀行住宅ローンは、とても人気の高い住宅ローンで、特にauユーザーを中心に人気を集めています。

auじぶん銀行住宅ローンの人気の理由には、低金利やネット完結の手続きの簡単さなど色々ありますが、こちらでは、auじぶん銀行住宅ローンのデメリット・メリットについて詳しく解説していきます。

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auじぶん銀行住宅ローンのデメリット

まずは、auじぶん銀行住宅ローンのデメリットから解説していきます。

auじぶん銀行住宅ローンのデメリットは以下の10つです。

  • 対面での住宅ローンの相談や交渉ができない
  • 当初期間引き下げプランの固定期間終了後は金利の割引が少なくなる
  • 審査が他の銀行と比べて厳しい
  • 住宅ローン事務手数料が高い
  • がん50%保証団信は50%残る
  • 51才以上は「がん50%保障団信」がつかない
  • フラット35に対応していない
  • 分割融資に対応していない
  • 提出書類をすべてデータ化させないといけない

対面での住宅ローンの相談や交渉ができない

auじぶん銀行住宅ローンのデメリットの1つ目は、「対面での住宅ローンの相談や交渉ができない」ことです。

auじぶん銀行はネット銀行であるため、店舗がなく、担当者と対面して住宅ローンの相談や交渉を気軽にできないのがデメリットとして挙げられます。

auじぶん銀行住宅ローンの相談をしたい場合は、電話またはオンライン相談会のみとなります。

auじぶん銀行住宅ローンセンター
電話番号 0120-926-777
受付時間 平日
9:00~20:00
土日祝
9:00~17:00
※12/31~1/3を除く

ただし、定期的に開催される相談会は東京都内が中心であり、地方在住者にとっては参加が困難なこともデメリットの一つです。

また、電話での相談も可能ですが、複雑な内容を伝えたり、担当者との深いコミュニケーションを取るのは難しい場合もあります。

住宅ローンは人生の中でも大きな買い物であり、不安や疑問を抱えるのは当然のことです。対面で専門家の顔を見ながら相談したいというニーズは根強く存在しますので、そういった不安のある方にはネット銀行は向いていないと言えます。

もしも不安を少しでも解消したい方は、事前に質問内容をまとめておきましょう。

複雑な内容の場合は、電話よりもメールで問い合わせた方がよいです。

当初期間引き下げプランの固定期間終了後は金利の割引が少なくなる

auじぶん銀行住宅ローンのデメリットの2つ目は、「固定期間終了後は金利の割引が少なくなる」ことです。

auじぶん銀行住宅ローンの金利には、「当初期間引下げプラン」という当初の固定金利特約期間を重視し金利を引下げるプランがあります。

この当初期間引き下げプランの固定期間終了後は、変動金利か固定金利を選び直す必要がありますが、再設定される金利の引下幅つまり金利の割合が小さくなります。

例えば、2024年現在の固定10年の当初期間引下幅は「-2.075%」ですが、当初期間引き下げプランの固定期間終了後の引下幅は、「-0.800%」となります。

固定期間終了後の金利は、必ずしもトップクラスの低金利とは限らず、場合によっては、他の銀行と比べて高めに設定されることもあります。

auじぶん銀行住宅ローンは、金利の低さだけでなく、商品性をしっかりと理解し、うまく付き合っていくことが重要です。

auじぶん銀行の固定金利を選択する場合は、リスクも理解した上で、慎重に検討しましょう。

審査が他の銀行と比べて厳しい

auじぶん銀行住宅ローンのデメリットの3つ目は、「審査が他の銀行と比べて厳しい」ことです。

auじぶん銀行住宅ローンは、業界でもトップクラスの低金利が魅力ですが、金利が低ければ低いほど、審査基準は厳しくなる傾向があります。

これは、「金利が低い=審査基準が厳しい」は、auじぶん銀行住宅ローンに限った話ではありませんが、その中でもauじぶん銀行住宅ローンは審査が厳しいと言われています。

理由はもちろん、金利が低いため、銀行は貸し倒れリスクを低く抑える必要があります。

そのため、返済能力の高い方を対象としていますので、年収400万円以下の方は審査に落ちる可能性が高いです。

auじぶん銀行住宅ローンの審査の厳しさについては、「auじぶん銀行住宅ローンの審査は厳しい?落ちる人の特徴と対策」で詳しく解説していますので、ご確認ください。

住宅ローン事務手数料が高い

auじぶん銀行住宅ローンのデメリットの4つ目は、「住宅ローン事務手数料が高い」ことです。

事務手数料とは、金融機関が各種手続きを行う際に顧客から徴収する手数料のことです。

手数料という名目では、保証料というものもあり、こちらは、金融機関が融資を行う際に、借り換え債務者が返済を履行できなかった場合に備えて、保証会社が金融機関に代わって返済を行う保証に対して支払う手数料のことです。

一般的に金融機関から住宅ローンを借りる際には、「事務手数料」あるいは「保証料」がかかります。

auじぶん銀行住宅ローンの魅力は低金利であることですが、この事務手数料が意外と無視できない費用なのです。

銀行名 事務手数料 保証料
auじぶん銀行 借入金額×2.20%(税込) 無料
住信SBIネット銀行 5万5,000円
※変動フォーカスのみ借入金額×2.20%(税込)
無料
ソニー銀行 住宅ローン:4万4,000円
固定セレクト住宅ローン:借入金額×2.20%(税込)
変動セレクト住宅ローン:借入金額×2.20%(税込)
無料
イオン銀行 定額型:110,000円
定率型:借入金額×2.20%(税込)
無料
ARUHI ARUHIフラット35:借入額×1.10%(税込)
ARUHIスーパーフラット:借入金額×2.20%(税込)
※共に最低事務手数料は220,000円(税込)
無料
三菱UFJ銀行 借入金額×2.20%(税込) 無料
イ三井住友銀行 借入金額×2.20%(税込) 無料
みずほ銀行 借入金額×2.20%(税込) 無料
りそな銀行 融資手数料型:借入金額×2.20%(税込)
保証料一括前払い型:無料
保証料金利上乗せ型:無料
融資手数料型:無料
保証料一括前払い型:借入金額により変動
保証料金利上乗せ型:金利+0.2%

こちらが代表的な金融機関の住宅ローン「事務手数料」「保証料」の比較表です。

基本的に、事務手数料が「借入金額×2.20%(税込)」の銀行が多いですが、銀行によっては住宅ローンの種類で柔軟に分けていたりするところもあります。

その点、auじぶん銀行住宅ローンは、「借入金額×2.20%(税込)」の一択です。

また、事務手数料は金融機関によって大きく異なり、定額制を採用しているところもあります。

金利だけでなく、事務手数料も考慮して総合的に比較検討することが重要です。

がん50%保証団信は50%残る

auじぶん銀行住宅ローンのデメリットの5つ目は、「デフォルトでもローンが50%残る」ことです。

他の銀行のがん保険付き住宅ローンでは、金利上乗せが一般的ですが、auじぶん銀行住宅ローンのがん50%保証団信は、金利上乗せなしで加入できる点が魅力です。

しかし、逆に言い換えると、50%しか保証されないというデメリットも存在するということです。

50%しか保証されないということは、残りの50%は返済しなければいけないということです。

もしも、返済中に亡くなってしまった場合、残りの50%は返済しなければいけません。

配偶者の収入で支払いが困難な場合は、住宅を手放す可能性もあります。

51才以上は「がん50%保障団信」がつかない

auじぶん銀行住宅ローンのデメリットの6つ目は、「51才以上は「がん50%保障団信がつかない」ことです。

金利上乗せなしで加入できるauじぶん銀行住宅ローンの50%保証団信は、満50歳以下が対象です。

51歳以上の場合は「がん50%保障団信」に加入できず、保障内容が大きく制限されます。

ただし、金利を上乗せすれば、「がん100%保障団信」を利用できますので、検討しましょう。

フラット35に対応していない

auじぶん銀行住宅ローンのデメリットの7つ目は、全期間固定金利の住宅ローン「フラット35に対応していない」ことです。

フラット35は、35年間金利が固定されるため、将来の金利上昇による返済負担増加の心配がないのが特徴ですが、auじぶん銀行では取り扱っていないため、金利変動リスクを完全に避けたい方には不向きです。

ご自身の金利リスクに対する考え方や、その他の条件を考慮して、最適な住宅ローンを選ぶようにしましょう。

分割融資に対応していない

auじぶん銀行住宅ローンのデメリットの9つ目は、「分割融資に対応していない」ことです。

分割融資とは、 住宅ローンを複数回に分けて実行する融資方法です。

通常、住宅ローンは物件引き渡し時に一括で融資されますが、分割融資を利用すれば、土地購入時、着工時、中間金支払い時など、必要なタイミングで必要な金額を融資することができます。

auじぶん銀行の住宅ローンでは、この分割融資に対応していません。

そのため、注文住宅建築時にはつなぎ融資を検討する必要があります。

つなぎ融資とは、住宅ローン実行までの資金調達に利用する一時的な融資です。

通常、住宅ローンは物件引き渡し時に一括で融資されますが、土地購入、着工、上棟など、物件引き渡し前に資金が必要となる場合に利用されます。

以前は、auじぶん銀行ではつなぎ融資がなく、つなぎ融資を受けられないことがデメリットとして挙げられていましたが、株式会社アプラスのつなぎ融資を利用することで、借りられるようになりました。

つなぎ融資を検討されている方は、是非検討しましょう。

提出書類をすべてデータ化させないといけない

auじぶん銀行住宅ローンのデメリットの10つ目は、「提出書類をすべてデータ化させないといけない」ことです。

auじぶん銀行住宅ローンの審査は、基本ネット上で完結します。

仮審査・本審査ともに、ネット上で入力し、書類をデータ化させて提出をしなければいけません。

申し込みから融資実行まで全てオンラインで行うため、パソコンやスマホを使いこなせる必要があります。

書類を電子化し、アップロードする操作などが求められるため、慣れていない方には難易度が高く感じられるかもしれません。

そのため、パソコン操作が苦手な方にとっては、デメリットと言えます。

auじぶん銀行住宅ローンのメリット

次に、auじぶん銀行住宅ローンのメリットを解説していきます。

auじぶん銀行住宅ローンのメリットは以下の6つです。

  • 住宅ローンの金利が低い
  • 保障が金利上乗せなしで付けられる
  • 住宅ローンの審査が早い
  • 手続きが簡単
  • 諸費用が安い
  • 頭金なしでも金利が変わらない

住宅ローンの金利が低い

auじぶん銀行住宅ローンのメリットの1つ目は、「住宅ローンの金利が低い」ことです。

2024年現在の住宅ローン金利は以下の通りです。

銀行名 変動金利 固定金利10年
auじぶん銀行 全期間引下げプラン:年0.319% 当初期間引下げプラン:年1.145%
三菱UFJ銀行 0.475% 0.990%
SBI新生銀行 0.420% 0.950%
PayPay銀行 0.250% 自己資金10%以上:1.145%
住信SBIネット銀行 0.298% 0.968%
SBIマネープラザ 0.298% 0.968%

auじぶん銀行住宅ローンは、業界最安水準の金利で、特に変動金利は業界トップクラスに低く設定されています。

しかも、「携帯電話」「電気」「インターネット(戸建のみ)」「TV(戸建のみ)」を利用することで、住宅ローン金利が最大年0.15%引き下げの優遇も受けられるのもメリットの1つです。

また、金利上昇リスクに備えることができて金利も低めの10年固定金利タイプも魅力です。

保障が金利上乗せなしで付けられる

auじぶん銀行住宅ローンのメリットの2つ目は、「保障が金利上乗せなしで付けられる」ことです。

auじぶん銀行住宅ローンには、充実した団信がいくつもあります。

以下が団信の内容です。

団信 加入可能年齢 上乗せ金利
一般団信 なし
がん50%保障団信
(※がん50%保障団信+4疾病保障)
満50歳まで なし
がん100%保障団信 満50歳まで 年0.05%
がん100%保障団信プレミアム
(※がん100%保障団信+4疾病保障)
満50歳まで 年0.15%
ワイド団信 満65歳まで 年0.3%

auじぶん銀行住宅ローンのメリットと言えるのが、一般団信に加え、「がん50%保障」「4疾病50%保障」「全疾病長期入院保障」を無料で付帯できることです。

『51才以上は「がん50%保障団信」がつかない』ことをデメリットとして挙げましたが、充実した保障が金利上乗せなしで付けられることは、満50歳以下の方にとってはメリットと言えます。

住宅ローンの審査が早い

auじぶん銀行住宅ローンのメリットの3つ目は、「住宅ローンの審査が早い」ことです。

auじぶん銀行は、申し込みから契約まで全てネット完結するため、書類の郵送や記入の手間が省け、スピーディーに契約できます。

また、住宅ローンの審査も早く、仮審査では翌日に結果が出ることもあります。

ただし、入力ミスや書類の不備で審査に時間がかかる場合があるので、申込時にはミスがないかしっかり確認してから申し込みをしましょう。

auじぶん銀行住宅ローンの審査日数(期間)については、「auじぶん銀行住宅ローンの仮審査と再審査の日数は?」で詳しくまとめていますので、合わせて確認してください。

手続きが簡単

auじぶん銀行住宅ローンのメリットの5つ目は、「手続きが簡単」であることです。

auじぶん銀行住宅ローンのデメリットとして、「提出書類をすべてデータ化させないといけない」を挙げましたが、パソコン操作に慣れている方にとっては、auじぶん銀行住宅ローンの手続きはネット完結のため、とても簡単です。

特に、従来の住宅ローンで必要だった書類への記入や捺印、銀行への訪問などが不要となり、大幅な時間と労力の削減ができます。

auじぶん銀行住宅ローンは、仮審査から契約まで全てオンラインで完結できます。来店する時間がない方でも、気軽に申し込み、契約することができます。

そういったことに煩わしいと感じている方にとっては、メリットと言えます。

諸費用が安い

auじぶん銀行住宅ローンのメリットの4つ目は、「諸費用が安い」ことです。

auじぶん銀行では、住宅ローン契約書に必要な印紙税が不要です。

通常、1,000万円超5,000万円以下の借入の場合、2万円の印紙税がかかりますが、auじぶん銀行なら、この費用を節約できます。

auじぶん銀行住宅ローンは、金利が非常に低いため、諸費用だけでなく、完済までのトータルコストでも他の銀行と比べて安くなる可能性が高いです。

ネット完結で手続きが簡単なことからも、auじぶん銀行住宅ローンは、時間とコストを重視する方におすすめです。

頭金なしでも金利が変わらない

auじぶん銀行住宅ローンのメリットの6つ目は、「頭金なしでも金利が変わらない」ことです。

フラット35では、頭金なしの場合、金利が0.10%高くなります。

ソニー銀行や他の金融機関でも頭金ありなしで金利が上がる中、auじぶん銀行住宅ローンの金利は、頭金なしでも切りが変わりません。

ただし、頭金なしの場合、収入が高くないと審査で落ちる可能性もあります。

収入面に不安あがあり、頭金を用意できる方は、極力頭金を入れて、借入金額を減らすようにしましょう。

まとめ

ここまで、auじぶん銀行住宅ローンのデメリット・メリットについて詳しく解説してきました。

金利や借り入れ可能額などは、個人の属性や条件によって異なりますので、申込前にしっかり確認して申し込みましょう。

建築士・宅地建物取引士・建築積算士・被災建築物応急危険度判定士・SEOコンサルタント

分離発注で家建築。
「気密?知らん。気密は秘密」と笑ってギャグを飛ばすおじいちゃん大工さんたちと独学で高断熱高気密住宅を建ててみた。
【結果】
C値:0.0(中間時:0.025、完成時:0.006)

気密処理はすべて自分で行いました。
丁寧に気密処理をすれば、素人がやってもしっかり気密が取れます。

Arduino・RaspberryPi・EPS32など電子工作が好き。
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