マンションを購入するなら「新築」と「中古」どちらがいいのか、悩んでいませんか?
結論からいえば「価格の安さや立地重視なら中古マンション、それ以外なら新築マンション」で考えましょう。価格や立地以外であれば基本的に新築マンションがオススメです。
マイホームの購入は、ほとんどの方にとって一生に一度の大きな買い物で、失敗したくない気持ちも大きいです。失敗しないためにはメリット・デメリットをしっかり理解して、建物を見極める目を持つことが大切です。
こちらでは、新築と中古でどっちがいいか悩んでいる方、新築と中古のメリット・デメリットを知りたい方向けに、どっちがアナタに合っているか選択できるようまとめています。
【主な要点】
- 一戸建てよりマンションを選ぶ人が重視する4つのポイント
- 新築マンション派が特に重視するメリット
- 中古マンション派が特に重視するメリット
- 新築マンションと中古マンションの比較
- 新築マンションに向いている人はこんな方
- 中古マンションに向いている人はこんな方
一戸建てよりマンションを選ぶ人が重視する4つのポイント
マイホーム購入には、マンション以外に一軒家の一戸建て住宅がありますが、マンションを選ぶ人が得に重視する4つのポイントはこちらです。
- 利便性が高い(立地のよさ)
- セキュリティが高い(防犯性)
- 防災力が強い
- 資産価値が高い
利便性が高い(立地のよさ)
マンションは一戸建て住宅と比較して、最寄り駅から通勤できる徒歩圏内の場所に建てられることが多く、車をもっていないことや通勤のしやすさ、周辺施設の充実度から、特に利便性を重視している人は、マンション派が多いです。
セキュリティが高い(防犯性)
マンションは、建物入口のオートロックや防犯カメラ・テレビモニター付きインターホンなど、建物内への侵入が難しく、防犯意識の高い人や独身女性は、特にマンションを選ぶ傾向が強いです。
防災力が強い
一戸建て住宅を建てる場合は基本的に木造が多いですが、マンションを選ぶの理由として「ハード面で耐火性・耐震性が高いこと」「ソフト面で防災備蓄や防災マニュアルが作成されていること」が挙げられます。
資産価値が高い
資産価値ではRC造と木造の耐用年数で比較されがちですが、資産価値は利便性とマンション管理が重要です。将来ライフステージに合わせて売却や賃貸を考える人ほど、売却や賃貸運用ができる資産価値の高いマンションを求める傾向にあります。
・マンションは戸建てと比較してセキュリティーが高い
・マンションはハード・ソフト面ともに防災力が強い
・ライフステージの変化で売却・賃貸運営を考えている人ほど資産価値を重視する傾向にある
一戸建て住宅よりマンションを選ぶ方は、この4つのポイントからマンションを選択する方が多いですが、一戸建て住宅も考えている方は以下に詳しくまとめていますので、確認しましょう。

新築マンション派が特に重視するメリット
新築マンションを選んだ人が特に重視するメリットとして挙げるのがこちらの3つです。
- 耐震性や防災力が強い
- 新しいマイホームで生活をスタートできる
耐震性や防災力が高い
近年、2011年3月11日の東日本大震災や2016年4月14日の熊本地震の被害から災害時を想定してマンションを選ばれる方も多いです。
中古マンションが耐震性が低いというわけではないですが、最近のマンションは、災害時のために必要な防災用品を備蓄した防災倉庫を設けるところも多くなっています。それ以外にもマンションの管理組合が中心となって、防災訓練の実施や防災マニュアルの作成するなど防災力が強い傾向にあるのが新築マンションです。
新しいマイホームで生活をスタートできる
新築マンションを選ぶ人は、新しいマイホームで生活をスタートさせたいという人が多いです。賃貸であれば、他の方が住んだ後でもさほど抵抗はないようですが、マイホームとなると一番最初に住みたいという気持ちが強いようです。
実は、国土交通省が公開している「平成29年度住宅市場動向調査報告書」の中でも新築マンションを選択した理由の1位が「新築の方が気持ち良いから」になっています。逆に中古マンションを選んだ意理由の2位には「新築住宅にこだわらなかった」になっており、「新築」にこだわるかどうかが分かれ目でもあります。
中古マンション派が特に重視するメリット
中古マンションを選んだ人が特に重視するメリットとして挙げるのがこちらの3つです。
- 価格が安い
- 中古マンションは立地がよく、物件数が多い
価格が安い
中古マンションを選ぶ方が重視する点は、なんといっても価格の安さです。住宅は住み始めてからどんどん価値が下がり価格も減少していきます。マンションも例外ではなく、数年しか立っていないようなマンションでも新築を購入するより大分安いです。
しかし、必ずしも全ての中古マンションの価値が下がるということではありません。立てられているエリアの価値が上がったり、管理組合でしっかり管理されているマンションは逆に新築時の価格より高くなることもあります。
多くの中古マンションは新築マンションより価格が安い傾向にありますが、逆に価値が上がっている中古マンションもあります。
・中古マンションでも新築時の価格より高い物件もある
中古マンションは立地がよく、物件数が多い
建物は立地のよい場所から立てられていくので、新築マンションより中古マンションのほうが立地がいく、物件数も多いのが特徴です。
一戸建て住宅とマンションの比較でも、最寄り駅の近さや周辺施設の充実度から、利便性を重視している人が多かったので、立地の良さで選ぶ方は物件数も多い中古マンション派が多いです。
新築マンションと中古マンションの比較
ここまで、新築と中古マンションのメリットで特に感じるポイントを説明しましたが、それ以外にも比較から見えるメリット・デメリットがいくつもあります。
【新築マンションのメリット】
- 耐震性や防災力が強い
- 新しいマイホームで生活をスタートできる
- 最新の設備がついている
- 税制優遇がある
【新築マンションのデメリット】
- 物件数が少ない
- 生活環境のリサーチができない
- 契約時に実物がみれない
【中古マンションのメリット】
- 価格が安い
- 新築に比べると立地がよく、物件数が多い
- リノベーションすれば間取りが自由
- 実物がみれる
【中古マンションのデメリット】
- 格安でもリノベーションやリフォームで費用が発生する
- メンテナンスの負担がかかる
- 税制優遇がない
- 諸費用が新築よりもかかる
設備
住宅の設備は日進月歩で、昔に比べると素晴らしい設備がたくさん登場しています。新築マンションのセキュリティーシステムは特にすごいです。
マンションは、建物入口のオートロックや防犯カメラ・テレビモニター付きインターホンが設置されており、建物内への侵入が難しいです。
床暖房や食器洗浄機、ディスポーザーなどの最新設備が付いている。
ただ、設備の寿命はおおむね10年程度なので、リフォーム時に買い替えを行うのであれば、専有部分の設備については、そこまでのメリット・デメリットではないかと思います。(共用設備は新築に軍配)
防災対策もしっかりしているマンションが多くなっている
最近では、エレベーターや駐輪場にオートロックが付いているマンションや、駐車場にゲートを設けて盗難・いたずら防止対策がされているマンションも珍しくありません。
防犯意識の高い人や独身女性は、特にマンションを選ぶ傾向が強いです。
・防犯意識の高い人や独身女性は防犯面からマンションにメリットを感じる
物件数
新築マンションは中古マンションに比べて物件数が少ない傾向にあります。都市開発の分譲地は基本的に建売あるいは注文住宅で、立地がよい場所に建てられる新築マンションは思ったよりも数がありません。
・建築条件付き土地では、間取りやデザインの対応可能範囲を確認する
生活環境
新築の場合は、入居する人は誰も分かりません。どんなコミュニティーができているのかもわかりません。もしも、いやな人がいたら引越しもできずに後悔することも。
逆に中古マンションであれば、地域の環境や実際に暮らしている方々が少しだけ見えますし、近所の人にヒアリングすることもできます。
中古は実際に住んでいる方からの情報が得られやすく安心という声もあります。
マンション全体の雰囲気を確認できます。
コミュニティーはメリット・デメリットで分かれる部分です。
ゼロからスタートするので溶け込みやすいという方もいれば、コミュニティーがまだ形成されていないので今後に不安と思う方もいます。
・注文住宅では、どこまでイメージ作りの対応ができるか確認する
リノベーションやリフォーム
古いマンションでは、経年劣化により壁紙の張替や畳の交換などが必要な場合があります。リノベーションやリフォームをすると数百万、数千万の費用が発生することもあるので、物件価格の安さだけで購入すると後で後悔することもあります。
他にも外壁塗装や屋外防水のシーリングも耐用年数を超えたものは新しいものに変えなければ、水漏れトラブルになることもあります。
中古マンションを購入する方はリフォームして新しい間取りでスタートする方も多いです。
ちょっとしたリフォームは中古マンションの醍醐味ともいえます。
中古マンションは新築よりもメンテナンスが必要になります。
・欠陥住宅に不安に感じる方は第三者機関の建物診断を打診する
価格
新築マンションより中古マンションの方が価格が安い。
価格は、注文住宅より建売が安いというイメージがありますが、販売価格の中には含まれていないオプションがありますので、必ず確認しましょう。
例えば、販売価格を抑えるためにリビングの床暖房やキッチンの食器洗い乾燥機、浴室のテレビといった設備は完備していなかったり、テレビアンテナや網戸といった生活するのに必要なものもオプションになっている場合もあり、トータルで金額を算出すると予算をオーバーになることも。
建物以外にも敷地内の庭やウッドデッキ、フェンス、門扉、カーポートといった外構工事もオプション扱いで、注文住宅と変わらない金額になることもあるので、販売価格にどこまで含まれるかしっかり確認しましょう。
これは、注文住宅でも同じことがいえます。
また、価格交渉しやすいのも中古マンションです。交渉して下がった金額をリフォーム代にあてられます。
逆に言えば、新築マンション購入後の価格下落幅が大きいのは、デメリットともいえますが、こちらはエリアによりますので、購入時に回りのマンション価格を比較するとよいでしょう。
中古マンションは新築マンションよりも価格が安く、購入後も価格下落幅が小さいので、売却するときにもそこまでマイナスにならずに売却できます。
・注文住宅でも、モデルケースで金額提示された場合は、オプションを確認する
立地
中古マンションの方が希望の立地に住みやすい。
中古のほうが立地がいいことが多いですが、人気エリアの場合は中古マンションでも新築と価格がほぼ変わらない物件もありますので、一概に中古マンションがオトクということではありません。
・注文住宅は、計画から施工完了まで数ヶ月もかかる
諸費用
マンションを購入するときは、以下のような諸費用がかかります。
【新築マンションの諸費用】
- 修繕積立基金
- 印紙税
- 登録免許税
- 住宅ローンの事務手数料や保証料
- 団体信用生命保険料
- 司法書士報酬
- 火災保険料
- 不動産取得税
- 固定資産税・都市計画税
【中古マンションの諸費用】
- 不動産会社への仲介手数料
- 印紙税
- 登録免許税
- 住宅ローンの事務手数料や保証料
- 団体信用生命保険料
- 司法書士報酬
- 火災保険料
- 不動産取得税
- 固定資産税・都市計画税
新築購入時にかかる修繕積立基金は、将来の大規模修繕を行う際に必要となる資金で、相場では20~万円程度になります。
不動産会社への仲介手数料は、例えば2,000万円の中古マンションを購入すると66万円(税抜)程度の仲介手数料がかかります。
諸費用を比較すると新築よりも中古のほうがかかる傾向にあるためマンション購入時にはトータルでいくらかかるのかを考えましょう。
・注文住宅は、計画から施工完了まで数ヶ月もかかる
実物を見れる
中古マン