平屋が2階建てより費用が高くなるはウソ!?注文住宅の相場から見る意外な真実

注文住宅を建てる時に平屋にするのか2階建てにするのか、もしくは3階建てにするのか悩まれる方も多いと思います。

3階建て住宅の都道府県別の割合では、東京都が35%も占めており、更に東京都・神奈川県・大阪府だけで全体の約7割にもなります。

その要因は土地価格の高さにありますが、3階建ても選択肢に入れている方は「3階建ての注文住宅を建てる時の相場と費用が高くなる2つの要因」をご確認ください。

昔は2階建て注文住宅が主流でしたが、最近は平屋で建てたいというケースも増えています。階段の上り下りがなく、家族の生活がワンフロアになるためコミュニケーションもとりやすいといったメリットもあり、お年寄りが平屋を好むイメージがありますが、小さな子供のいる家庭にも平屋は人気です。

そこで、気になるのが価格ですが、平屋は2階建てより注文住宅の費用相場が高いと言われています。なぜ高いといわれているのか、どこ部分が高くなるのか、安くなるポイントはどこかについて解説していきます。

平屋が2階建てより費用が高くなるはウソ!?

平屋住宅とは建物が1階だけのワンフロア構造になっている住宅のことで、階段がないため移動が楽でシニア世代である高齢者にも人気のある住宅です。年を取ってくると足腰も弱くなって2階へ上がることが負担になるので、バリアフリーを考えた平屋のバリアフリー住宅を選択する方も多いいらっしゃいます。

皆さんが一番気になるのは、注文住宅を建てる建築費用ですが、中には平屋のほうが2階建てより建築費用が高いと思われている方もいらっしゃいます。

平屋の方が建築費用が高いと考えている理由としては、平屋と2階建て住宅のどちらも同じ延べ床面積なら購入する土地の面積が広い平屋の方がトータルで費用がかかるといったものが挙げられます。たしかに、土地も購入して上物の住宅も建てるとなるとトータルで相当の費用がかかのは事実です。

土地の購入費で、トータル費用が大きく変わるのかについては、住宅金融支援機構のデータを見ていきます。

住宅金融支援機構は、住宅金融市場で注文住宅・土地付注文住宅・建売住宅・マンション・中古戸建・中古マンションなど購入・新築する方などへ安定的な資金供給を支援して、住生活向上への貢献をめざす独立行政法人機関で全期間固定金利型住宅ローン「フラット35」を提供している機関でもあります。

住宅金融支援機構が提供しているデータを見ると、土地を持っているのと持っていないとでは注文住宅の費用相場に大きな差があることが分かります。

【土地を持っていて注文住宅を建てたデータ】
都道府県延床面積(㎡)敷地面積(㎡)建設費(万円)建築費坪単価(万円/坪)
東京都126.5166.13,933.8102.6
島根県113.0272.12,513.873.4
全国129.4305.03,312.284.5

住宅金融支援機構「フラット35利用者調査」調べ

こちらは、土地を持っていて注文住宅を建てた方のデータになります。この中には平屋・2階建て・3階建てなど階数に関係なくすべての住宅のデータを集計したものです。

土地をもともと持っている場合の注文住宅の建設費は、全国相場で3,3312.2万円となります。一番高いのが東京都の3,933.8万円、一番少ないのが2,513.8万円です。

【土地を購入して注文住宅を建てたデータ】
都道府県延床面積(㎡)敷地面積(㎡)建設費(万円)建築費坪単価(万円/坪)土地取得費(万円)建設費と土地取得費合計(万円)
東京都100.0113.12,389.078.93,239.85,628.8
秋田県108.9255.22,397.972.7503.72,901.6
全国113.3218.12,663.377.61,291.43,954.8
【土地取得費】
土地取得費は土地取得予定の購入予定額、あるいは取得済みで取得した際の実際の購入金額となります。

こちらのデータは、新たに土地を購入して注文住宅を建てた方のデータになります。データを確認すると全国相場は3,954.8万円と土地あり・土地なしの差は3,954.8万円-3,3312.2万円=642.6万円となります。

土地なしの全国相場を見ると土地取得費が1,291.4万円で建設費が2,633.3万円と建設費の方が費用の占める割合が大きいですが、これは地域によって大きな差があります。

東京都の総費用を見ると5,628.8万円と全国相場よりも1,674万円も高い金額になっています。なぜそこまで高くなるかというと土地坪単価の高さです。東京都は土地取得費が3,239.8万円で建設費が2,389.0万円と土地を取得する費用の方が建設費の約1.4倍も高くなっています。

都道府県延床面積(㎡)敷地面積(㎡)建設費(万円)建築費坪単価(万円/坪)土地取得費(万円)建設費と土地取得費合計(万円)
首都圏107.8168.12,575.278.82,076.94,652.2
近畿圏112.2169.72,577.175.81,500.34,077.3
東海圏116.6219.22,847.780.61,274.34,122.0
その他地域115.3257.02,687.876.9863.83,551.6
全国113.3218.12,663.377.61,291.43,954.8

こちらは、三大都市圏とその他の地域ごとにまとめたデータで地域区分は以下の通りです。

【三大都市圏】
首都圏:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県
近畿圏:大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県
東海圏:愛知県、岐阜県、静岡県、三重県
その他地域:上記以外の地域

こちらを確認すると土地取得費の全国相場が1,291.4万円となっていますが、三大都市圏を除いた「その他地域」では863.8万円とほとんどの道県は、全国相場を下回ります

一番土地取得費が安いのは秋田県の503.7万円で、建設費の約1/5ほどしかかかっていません。

平屋にすると購入する土地の面積が広くなることは確かですが、地域によっては平屋の方が断然高くなるところもあれば、逆に安くなる地域もありますので、一概に高くなるとは言い切れません

次は、平屋が2階建てより高くなるところはどういったところなのかポイントを見ていきます。

都市圏ほど土地価格が高いので、2階建て住宅より平屋の方が費用が高くなる傾向にある

平屋は基礎と屋根にコストがかかる

2階建て住宅だと2階部分の建築材料が増えるので高いと考えている方も多いですが、平屋も面積が広くなるとそれだけ屋根の建築材料が増えたり、2階建てとは違う部分で建築材料が増えます。

一般的には2階建てより平屋の方が建築費用が高くなると言われており、その理由として挙げられるのが「基礎と屋根にコストがかかる」ことです。

仮に延べ床面積が同じ平屋と2階建て住宅なら平屋の方が2倍建築面積が広くなります。2倍にならなくても基本的には平屋の方が建築面積が広くなりますが、建築面積が広くなるということは建物の基礎と屋根の面積も広くなるということです。

基礎工事は、いろいろな工事の中でも費用の割合が高い工事なのでコストが高くなります。

屋根の面積が広くなると屋根工事の費用も高くなりますが、屋根の材料によってその差は大きくなります。

例えば、新築住宅で多く使われているコロニアル葺きの屋根は3,000円/㎡程度ですが、屋根の材料としてコスト的に高いのが日本瓦で8,000円/㎡となります。その差は5,000円/㎡で仮に建築面積が200㎡あったら5,000円/㎡×200㎡=100万円も差があります。

内装でもグレードを下げれば大きく金額が変わりますが、平屋と2階建ての屋根面積は単純計算でも2倍ありますのでそういった面で建築費用が高くつきます。

基礎面積や屋根面積が広くなると、建築時のコストに大きな影響を与えますが、広ければ広いだけ工事費と材料費がより多くかかってしまうので、どの程度の建築面積にするのか、屋根の素材をどれにするのかによって安く抑えることができます。

基礎工事は他の工事と比べてコストが高め
屋根工事は素材によって費用が大きく変わる

平屋が2階建てより安くなるポイント

平屋が2階建てより安くなるポイントとしては、平屋には階段がないので階段スペースの建築費用が不要であるといったことが挙げられます。

その他にも平屋建ての場合は基本トイレが1つですが、2階建ての場合は利便性を考慮して2階部分にもトイレを設置する方もいらっしゃいます。そういう意味ではトイレが1個で住みので、その分安くなります。

平屋と2階建ての費用相場は?

平屋が2階建てより高くなる理由としては土地代がありましたが、これは地域によって大きく差があります。

建築工事費でも基礎・屋根工事の範囲が大きくなることで費用が高くなる傾向にありますが、間取りや建築材料によっては、必ずしも平屋の方が高くなるとは限らないため、平屋と2階建ての費用相場の比較は難しいところがあります。

土地代の費用について心配されている方は「注文住宅の相場と相場を見誤らないためのたった1つのポイント」で都道府県別に注文住宅の相場をまとめていますので、こちらをご確認ください。

平屋住宅を提案しているハウスメーカー

平屋が高くなる要因を理解したところで次は実際に平屋住宅を提案しているハウスメーカーをいくつか紹介します。

ダイワハウス

https://www.daiwahouse.co.jp/jutaku/shohin/xevoGranWoodHiraya/

ダイワハウスの平屋住宅は、「xevo GranWood」という商品を販売しています。古き良き日本の暮らしを継承しつつ現代的な住まいでの暮らしを提案しています。また、空間を有効活用して小屋裏を1つの部屋とするアイデアも提供しています。

積水ハウス

http://www.sekisuihouse.com/products/hiraya/

積水ハウスの平屋住宅は、家族の気配を常に感じることができるつながりの間を重視しています。平屋ならではの庭と繋がる地に足のついた生活や段差のないバリアフリーな暮らしを提供しています。

住友林業

http://sfc.jp/ie/lineup/grandlife/

住友林業の平屋住宅には、平屋の開放感をそのままにプラスαの生活空間を生み出す「GRAND LIFE+Pluskip(プラスキップ)」や住まいのライフステージの変化に合わせて、耐震性を確保しながら理想の増改築ができる「GRAND LIFE Stage」を提供しています。

アイフルホーム

http://www.eyefulhome.jp/house/lineup/aya/

アイフルホームの平屋住宅は、以下の7つの強みを生かして暮らしに合わせたカスタマイズができる「AYA(アヤ)」を提供しています。AYA(アヤ)にはひとつながりの心地よさがあります。

  • キッズデザインの家づくり
  • 地震に強い家づくり
  • 家を守る保証の充実
  • 万全のアフターメンテナンスとお客様の資産を守るリフォーム
  • 日本最大級LIXILグループ
  • FCシステムだからできる良い家の提供
  • 16万棟の実績

ミサワホーム

http://www.misawa.co.jp/kodate/syouhin/granlink/

ミサワホームの平屋住宅では、家族の成長に寄り添い続ける住まい「Granlink HIRAYA」を提供しています。「人々のつながりの中でも心豊かに育てる」をコンセプトに4つのスペースが円状につながっており、家族をいつも身近に感じられる「サークルリンク設計」などが特徴です。

ハウスメーカーでは独自のコンセプトや技術力でそれぞれ特徴のある平屋住宅を提案していますが、注文住宅の構造や工法によってプランや費用も様々です。

そういった場合は、1社ごとに相談するよりは平屋住宅の要望と予算を伝えて複数のハウスメーカーに同時に提案してもらうとプランの比較もしやすくなります。

各ハウスメーカーが提案してきたプランを見て、どういったプランが暮らしやすいか、満足して暮らすことができるかを比較することができますので、その中でいいと思ったものがあればそのハウスメーカーと話を進めましょう。

また、複数のハウスメーカーに依頼するのも大変だという方もいると思いますが、112万人が利用している平屋住宅プラン提案サービスというのもあります。

こちらのサービスは要望を入力し一括送信することで複数のハウスメーカーからプランを提案してもらえます。

また、間取りのプランだけでなく資金計画や土地探しまでトータルでサポートしてくれるので、まずは情報を集めたいという方にもおすすめです。

ハウスメーカーを選んだら見積書は必ずチェック


ハウスメーカーへ平屋住宅プラン一括申請することで、プラン内容などを比較することができます。複数のハウスメーカーを検討して1社のハウスメーカーを決定したら、建築材料や設備を具体的にどういったものにするか詳細をつめて本設計に移り、正式な見積書を作成してもらいます。

そして提出された見積書は必ず疑ってチェックしてください。見積書を細かくチェックすれば、提出された見積金額より下がる可能性もあります。どのように見積書が作られているか見積書の裏側については「ハウスメーカーや工務店の見積書は絶対に信じてはいけない」で詳しく解説していますので、ご確認ください。

また、見積書を詳しくチェックしたことで、見積金額が下がった事例も「400万円の見積金額から200万円まで減額させた見積査定の全貌公開」で紹介していますので、こちらも合わせて参考にしてください。

無料相談フォーム

ハウスメーカーの平屋住宅一括プラン提案サービスを利用したけど、内容や見積書をどう判断すればいいか分からない方は無料で相談受け付けています。見積書査定のご依頼も承っておりますので、気軽にご相談ください。

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