カビがタオルや衣類にうつることがあります。
毎日洗濯していれば問題ないと思っている方も、その洗濯で、タオルや衣類にカビをうつっているかもしれません。
こちらでは、タオルや衣類にカビがうつる原因とカビがうつるのを予防する方法について詳しくまとめています。
カビがうつる原因と予防法
カビがタオルや衣服にうつる原因として、以下の3つが考えられます。
- カビが生えたタオルや衣類からうつる
- 洗濯槽の中のカビがタオルや衣類にうつる
- カビの生えた衣服から他の衣服にカビがうつる
カビが生えたタオルや衣類からうつる
カビの発育に必要なものは、以下の5つです。
- 酸素
- 温度
- 水分
- 水素イオン濃度
- 栄養分
こまめに洗濯してしっかり乾かせば、基本的にカビが生えることはありません。
洗濯量が少なく、数日溜め込んで洗濯する方がいますが、洗濯カゴに濡れたバスタオルや汗が染みこんだTシャツを一緒くたにすると、カビの発育条件が揃った環境になります。
カビの発育に、特に影響を与えるのが「水分(=濡れたタオル)」と「栄養分(=汗や皮脂汚れ)」です。
そういった生活を続けていると、洗濯しても取り除けなかったカビが少しずつ増殖し、カビが生えたタオルなどから他の衣類にうつることがあります。
よって、カビがうつるのを防止するには、こまめな洗濯・乾燥で、目に見えない皮脂汚れなどカビの栄養分を取り除き、乾燥によりカビの成長を抑制させる必要があります。
洗濯するまで室内に干す
洗濯量が少なく、どうしても何日かまとめて洗濯してしまう方は、濡れたタオルやバスタオルを洗濯カゴや洗濯槽に入れずに、洗濯するまで室内に干すようにしましょう。
干すことでタオルが乾き、カビの発育に必要な「水分」を減らすことができます。
外に干すと室内より乾燥しやすいメリットがありますが、花粉やホコリがつき、カビの栄養源になるデメリットもあるため、自身の環境に合わせて選択してください。
洗濯槽の中のカビがタオルや衣類にうつる
一般的に洗濯で使われている洗剤のほとんどは「合成洗剤」で、合成洗剤に含まれる界面活性剤は、カビの栄養源です。
さらに洗濯槽の裏側は水分が残った状態で、カビや菌にとっては、「水分」と「栄養分」が豊富な好環境な場所です。
洗濯槽の裏側で菌やカビが増殖していくと、菌が「バイオフィルム」を作り、いやな臭いも発生させます。
そんな菌やカビが増殖した洗濯機で洗うと、洗濯槽の菌やカビが洗濯物にうつることも。
よって、カビがうつるのを防止するには、洗濯槽をキレイに保つ必要があります。
洗濯槽クリーナーで除菌
洗濯槽をキレイに保つには、1~2カ月に1回は、洗濯槽の汚れを落としてくれる「洗濯槽クリーナー」を使って、洗濯槽に付着した菌やカビを除菌してください。
洗濯機を分解して、物理的に掃除
「洗濯槽クリーナー」を使えば、カビを除菌できますが、効果があるのは、洗濯槽クリーナーが浸かった部分だけです。
それ以外に付着している菌やカビは取り除くことができません。
洗濯機に付着している菌やカビを完全に除去するには、洗濯機を分解して物理的に掃除する方法が一番確実な方法です。
ただし、洗濯機を分解して掃除をするのはハードルが高いので、確実に掃除をしたい方は「洗濯機クリーニングサービス」を利用しましょう。
界面活性剤の洗剤を極力使わない
洗濯槽をキレイに保つには、洗濯槽のカビを増殖させないことも一つの方法です。
洗濯洗剤に使われる界面活性剤は、カビの栄養源で、界面活性剤が洗濯槽に残っているとそれをエサにカビが増殖していきます。
販売されている洗剤の中には、以下のような界面活性剤がほとんど入っていない洗剤もあります。
ただし、カビが絶対増殖しないというわけではないので、洗濯機分解クリーニングが確実です。
カビの生えた衣服から他の衣服にカビがうつる
衣替えの際、クローゼットや押入れにしまっている服に、カビが生えていることがあります。
これは、もともとカビが生えていた衣服から重ねて置いていた衣服にカビがうつることや、収納していた場所に湿気がたまり、カビが増殖したことが考えられます。
密閉されたクローゼットや押入れは、湿気がこもりやすく、特に梅雨時期は湿度が高いです。
よって、カビがうつるのを防止するには、しっかり洗濯・乾燥させた衣服を湿気がこもらない場所に保管する必要があります。
洗濯・乾燥させてから保管する
洗わずに衣服をしまうと付着している皮膚汚れをエサにカビが増殖するため、長期間保管する場合は、しっかり洗濯・乾燥させてから保管するようにしましょう。
クリーニングに出す場合は、洋服に被せてあるビニールカバーを外して保管してください。
ビニールカバーを被せたままだと、カバー内に湿気がこもりや