タオルの黒カビの取り方!黒ずみは実は黒カビじゃない!?

タオルの黒カビの取り方!黒ずみは実は黒カビじゃない!?

長年使っているタオルや洗わずに放置していたタオルに、黒い斑点ができることがあります。

すぐに黒カビだと思う方も多いと思いますが、実はタオルの黒い斑点は黒カビでない可能性が。

こちらでは、タオルやバスタオルに黒カビ?が生える原因と黒カビの取り方について詳しくまとめています。

【この記事を書いた人】
建築業界に携わってきた建築士・宅建士・建築積算士・被災建築物応急危険度判定士。
自宅は分離発注で、自分で現場管理。気密や断熱を知らないおじいちゃん大工さんたちと高断熱高気密住宅を建ててみた結果→C値:0.0(中間時:0.025、完成時:0.006)
本質を知りたがり症候群のため、マニアックな内容が多し。
電子工作やIoTデバイス製作に没頭中。室内環境をフルオートで管理するのが目標。
■できているもの■太陽光日射角度からのブラインド自動開閉制御(リアルタイム)。(市販のものは明るさから制御するやつで、結構おおざっぱで本来の日射遮蔽の役割を果たしていない)
■今作っているもの■室内温度・湿度リアルタイムモニタリングからの冷暖房自動制御。
結露の非定常計算。外気・室内の温度・湿度からリアルタイムで結露計算をして、冷暖房自動制御と連動。

タオルの黒い斑点は黒カビじゃない!?

タオルに黒カビ発見!と思いきや実は……」で、衛生微生物研究センター主任研究員の李新一氏は、タオルの黒カビについて、黒カビではなく、黒ずみや汚れというケースが多いと指摘しています。

その理由として以下のことを挙げています。

  • タオルは濡れてもすぐ乾くため黒カビが発生することはそれほどない
  • 濡れたタオルを乾燥させず放置しなければ発生しないと考える
  • 黒カビよりも雑菌が大量増殖するため、タオルが相当臭う

タオルには、カビだけでなく雑菌も増殖しますが、増殖速度を比較するとカビよりも雑菌のほうが速いため、黒カビが生えるなら生乾き臭がひどいはずだという指摘。

このことから、手元にある黒い斑点のついたタオルが相当臭くなければ、黒カビでない可能性が。

黒ずみ

黒い斑点が黒カビによるものでないとすると、考えられるのは、汚れや洗剤がタオルに付着して流しきれなかった「黒ずみ」です。

黒ずみを取るには、綺麗な水でしっかりすすぎをして、汚れを流してあげる必要があります。

それでも落ちない場合は、黒カビの可能性があるので、タオルに黒カビが生える原因を理解し、黒カビの取り方を参考にしてください。

タオルに黒カビが生える原因

タオルに黒カビが生える原因の前に、黒カビは以下のような環境を好み増殖していきます。

  • 温度が15~30℃
  • 相対湿度が85%以上(水分活性値0.85以上)
  • 栄養分が豊富
水分活性値(AW):カビが繁殖に利用する自由水の割合を示した値。食品を入れた一定温度の密閉容器内の蒸気圧(p)と、その温度における最大蒸気圧(p0)との比で求められる。(aw=p/p0)

こちらの詳しい内容については、「黒カビが増殖しやすい環境」を確認ください。

黒カビは、この3つの環境が揃えば増殖し、タオルはまさに黒カビにとっての好環境です。

  • 1日に何回もタオルで手を拭く(水分を含んだ状態)
  • 手を拭くときに洗い残った石鹸カスや皮膚汚れが付く(豊富な栄養分)

水分を吸ったタオルを何日も洗わずに使い続ければ、黒カビが生える可能性がより高くなります。

洗濯機の中のカビが付着

洗濯機の中に黒カビが発生

もう一つ、タオルに黒カビが生える原因として、洗濯槽の中のカビが付着することが考えられます。

洗濯槽の裏側には、黒カビがよく発生しており、定期的に洗濯槽クリーナーで洗う必要がありますが、そのカビが洗濯時にタオルや衣服に付着することも。

タオルの黒カビの取り方

タオルの黒カビを取る方法は、水ですすぎことと浸け置き洗い

タオルの黒カビの取り方について、本当にそれが黒カビであれば、除菌力・漂白力がある「酸素系・塩素系漂白剤」を使うのが一番です。

黒カビかどうか判断がつかない場合は、以下の手順でタオルについた黒い斑点を落としましょう。

キレイな水ですすぎ、汚れを落とす

  • タオルは水の中にしっかり沈んだ状態で洗う
  • すすぎは2回以上
  • キレイな水で十分すすぐ
  • お湯で洗うと汚れ落ちがよい

まず、黒カビではなく、汚れがタオルに付着して流しきれなかった「黒ずみ」だった場合の取り方です。

洗濯機でタオルを洗う場合、水量を調整して、タオルや衣類が水の中にしっかり沈んだ状態で洗うようにしてください。

さらに、すすぎは2回以上で、キレイな水で十分すすぎ、汚れを落とします。

手で落とす場合は、バケツにぬるま湯を張り、もみ洗いして汚れを落としてください。(水よりお湯の方が汚れ落ちがよい

 

浸け置き洗い

  • 60℃程度のお湯にしっかりタオルをつける
  • 色素を落とすには漂白剤が必要

十分なすすぎをしても汚れが落ちない場合、黒カビの疑いありですが、臭いがあれば雑菌が大量繁殖している可能性が高いです。

タオルにつく代表的な菌は「モラクセラ菌」で、熱に弱いため、お湯につけるのが有効です。(60℃程度のお湯に20分ほどつけると死滅

カビも40℃以上になると生育がとまり、50℃ではとんどの菌糸が死滅することが分かっています。

しかし、「カビ対策マニュアル基礎編/文部科学省」では、カビ胞子は耐熱性があり、特に子嚢胞子は最も耐熱性が高く、80℃で30分程度の加熱処理によりカビを死滅させることができると記述されています。

80℃のお湯につけると、生地を傷め、火傷する危険性もありますので、タオルを浸け置き洗いする場合は、60℃程度のお湯にしっかりタオルが浸かるようにしましょう。

ただし、60℃のお湯に浸け置きしたとしても、それだけでは黒い斑点は消えません。

タオルの黒い斑点は、黒カビの色素が沈着したもので、色素を落とすには、色素を化学反応で分解する漂白剤が必要です。

漂白剤

一般的に使用される漂白剤には、「塩素系漂白剤」と「酸素系漂白剤」があります。

酸素系:シミ汚れやくすみ、ニオイを除去。色落ちしないので、色柄物にも使える。軽い汚れ落としなら液体、頑固な汚れ落としなら粉末がおすすめ。
塩素系:強い漂白力と除菌、消臭効果がある洗剤。漂白力が強いため、色柄物には使えない。白物衣料でもウール・絹など使えない素材がある。

酸素系漂白剤には「粉末タイプ」「液体タイプ」の2種類があり、漂白力の強さは、「塩素系漂白剤」>「酸素系漂白剤(粉末)」>「酸素系漂白剤(液体)」の順です。(洗浄力も同様)

有名どころで言えば、塩素系漂白剤「キッチンハイター」、酸素系漂白剤(粉末)「オキシクリーン EX」、酸素系漂白剤(液体)「ワイドハイターEXパワー」があります。

手元にある漂白剤を使うのが一番安上がりですが、漂白力が強いとタオルの生地が傷むので、最初は「酸素系漂白剤(液体)」がおすすめです。

使用する場合は、漂白剤を60℃程度のお湯に十分溶かしてから、タオルを入れて漬け置きしてください。

漂白剤の量

漂白剤の量については、購入した漂白剤の裏に書かれている使用量に従ってください。

例えば、酸素系漂白剤「ワイドハイターEXパワー」で浸け置きする場合は、「水1Lに対して10mL」と書かれています。

商品によって、使用量が異なりますので、注意してください。

浸け置きする時間

浸け置きする時間についても、商品ごとに明記されていることが多いです。(ワイドハイターEXパワーでは、約30分と明記)

しかし、黒カビのつき具合によっては、指定された時間で落ちないこともあります。

繊維上のかび色素汚染の除去」の実験結果では、漂白剤の種類ごとに最適な使用条件が示されており、概ね60分で漂白剤の効果が得られています。

漂白剤の「濃度」「温度」「pH」「時間」で脱色効果が変わるため、一概に何分までとは言えませんが、60分浸けた後に色が落ちていなければ、10分毎にチェックをして、色が完全に落ちたら、水で十分すすぎ洗濯機で洗濯しましょう。

pH:水の性質を示す単位の一つ。pH7を「中性」として、7より小さい場合は「酸性」、大きい場合は「アルカリ性」となる。

2時間以上浸け置きしても落ちない場合、それ以上は落ちない可能性がありますので、漂白力の強い「酸素系漂白剤(粉末)」「酸素系漂白剤(液体)」に代えて、再度試してください。

タオルにカビを生えさせないようにするには?

タオルに黒カビを生えさせないようにする方法

使ったタオルはその日の内に洗濯する

1日使ったタオルは水分を多く含んでおり、黒カビには絶好の環境です。

そのまま放置しておくとカビが増殖していきますので、その日の内に洗濯しましょう。

夜に洗濯できない方は、その日の日中あるいは翌日の朝に洗濯し、1日置きに新しいタオルと取り換えてください。(増殖する前に洗濯)

音が気になって夜洗濯できないと心配する方も多いですが、最近の洗濯機は音がとても静かで、夜でも洗濯できます。

それを可能にしているのが、インバーターです。

インバーター:電気の流れる量を調整する装置で、モーターを制御する司令塔。洗濯槽の動きをコントロールできるため運転音も静か。

音が気になる方は、新しく買い替える際、インバーター式洗濯機を選びましょう。

乾燥しやすい環境にする

タオルを濡れたまま放置しておくとカビが増殖しやすくなります。

逆に乾燥しやすい状況を作れば、増殖を抑えることができます。

  • 洗濯するまで室内に干す
  • 壁からタオルを離す
  • タオルを二つ折りにしない

洗濯するまで室内に干す

一人暮らしで、何日かまとめて洗濯する方も多いと思います。

タオルやバスタオルを洗濯カゴあるいは、洗濯槽に入れたまま放置しておくと、黒カビの温床となりますので、まとめて洗濯する場合は、濡れたタオルとバスタオルは洗濯するまで室内に干しましょう。

外に干すと室内より乾燥しやすいメリットがありますが、花粉やホコリがつき、黒カビの栄養源になるデメリットもあるため、自身の環境に合わせて選択してください。

壁からタオルを離す

一般的なタオルハンガーは、濡れたタオルが壁面に触れるため、壁面がカビることがあります。

壁面がカビると胞子がタオルに付着し、増殖しやすくなるため、以下のような壁に接触しないタオルハンガーを利用すると有効です。