ウッドデッキの9つの使い方と目的別に考える4つの重要ポイント

ウッドデッキとウッドテーブル

ウッドデッキとウッドテーブル

ウッドデッキ作りで失敗する原因の多くは「木材選び」と「メンテナンス」です。これは使い物にならなくなる意味での失敗ですが、「ウッドデッキを作っても全然使っていない」「使い勝手が悪い」など不満からくる失敗もあります。

失敗しないポイントとして、ウッドデッキをどう使いたいのか、ライフスタイルに合わせて考えることが大切です。

【主なウッドデッキの使い方】
  • 子供の遊び場
  • ペットの遊び場
  • 洗濯物や布団を干すスペース
  • お茶やランチを楽しむ空間
  • 読書や昼寝などのくつろぎ空間
  • ホームパーティーやバーベキューを楽しむ空間
  • 趣味を楽しむ空間
  • 屋外の収納スペース
  • 他の部屋との通路

「ウッドデッキは必要なのか」「不要なのか」「どんなウッドデッキが理想なのか」で悩んでいる方は、最初にどういった使い方をするのか目的を明確にすることで悩みが解消されます。

なぜなら、目的を明確にすると考えるポイントが絞られるからです。

こちらでは、ウッドデッキ作りで何から初めていいか分からない方どんな使い方があるのか知りたい方向けに、以下の2つの項目で詳しくまとめています。

  • ウッドデッキの使い方
  • 目的別に考える4つの重要ポイント

ウッドデッキの使い方

ウッドデッキの使い方を知ることで、どういう生活を送りたいかがイメージできます。こちらでは9つの使い方を紹介していますので、あなたのライフスタイルに合った使い方を明確にしましょう。

子供の遊び場

ウッドデッキで遊ぶ子ども達

小さなお子さんがいる家庭では、子供たちが遊ぶ空間としてウッドデッキを作る方が多いです。家の中で遊びまわると家中ほこりもまって掃除が大変ですが、ウッドデッキを遊び場にすれば、そういったことも気にせず楽しく遊べます。

絵本を読んだり、おもちゃで遊んだり、夏にはビニールプールを置いてプール遊びをしたりと子供の遊び場として大活躍。リビングの延長にウッドデッキを作ると部屋の中からでも親の目が届きやすく安心して遊ばせられます。

近隣への配慮

近隣にとっては、子供の大きな声はただの騒音ですので、それが原因でご近所トラブルになることがあります。小さな子供は遊ぶことに夢中で、言い聞かせても近隣への配慮を忘れてしまいますので、十分に近隣に配慮できる環境を心がけましょう。

使用年数とその後の使い道

子供の遊び場としてウッドデッキを使う年数は、長くても12年ぐらいです。その後もウッドデッキを使うかによって材料が変わってきますので、その後の使い道も考えましょう。

安全面

落下防止用フェンス

ウッドデッキに落下防止用フェンスを付けておけば、子供が過って落ちる心配もありません。高さがある場合は、必ず落下防止用フェンスを付けましょう。

床板の表面(メンテナンス)

木材は時間が経つと床板の表面がささくれたり、ひび割れが起こります。子供を素足で遊ばあせると怪我をしますので、子供の遊び場として使う場合は、ササクレやひび割れが少ない木材を選択したり定期的なメンテナンスが必要です。

真夏の表面温度

真夏のウッドデッキの表面温度は60度を超えることもあり、素足では火傷をする恐れがあります。(特に色の濃いデッキ材)

夏は履物を履くか、シェードやオーニングで日陰を作る対策を考えましょう。


シェード

オーニング

【子供の遊び場で考えること】
  • 子供の遊び場として近隣に配慮できる環境かどうか
  • 使用年数とその後の使い道はあるのか
  • 子供が過って落ちないために落下防止用フェンスをつけるか、ウッドデッキを低くする
  • 素足で怪我をする恐れがあるので、ササクレやひび割れが少ない木材の選択・定期的なメンテナンスを考慮する
  • 真夏は火傷をする恐れがあるので、履物を履くかシェード・オーニング・パラソルで日陰を作る
【子供たちの遊び方】
  • おもちゃで遊ぶ
  • 絵本を読む
  • 滑り台で遊ぶ
  • 水遊びをする
  • 泥んこ遊びをする

ペットの遊び場

ウッドデッキで遊ぶ犬

ペットを飼っている家庭では、ペットが走り回れる場所としてウッドデッキを設置することが多いです。中には、庭全体をフェンスで囲って愛犬専用のドッグランにリフォームする愛犬家もいます。

無駄吠えのしつけ

近隣にとっては、犬の無駄吠えは騒音であり、ご近所トラブルに多い原因の一つです。愛犬をウッドデッキで遊ばせたいと考える愛犬家も多いので、遊ばせるよりもまずは、近隣に迷惑がかからないように十分配慮ができる環境を心がけましょう。

使用年数とその後の使い道

ペットの遊び場としてウッドデッキを使う年数は、寿命を考えると15年程度です。その後もウッドデッキを使うかによって材料が変わってきますので、その後の使い道も考えましょう。

安全面

落下・脱走防止用フェンス

ウッドデッキに落下・脱走防止用フェンスを付けておけば、過って落ちる心配や逃げ出す心配もありません。小型のペットであれば、フェンスの高さを低くして費用を安く抑えることもできます。

床板の表面と真夏の厚さ対策

子供の遊び場同様、ペットも素足で走り回るため怪我をしないように、ササクレやひび割れが少ない木材を選択したり定期的なメンテナンスが必要です。真夏の厚さ対策では、屋根付きや小屋の設置を検討しましょう。

オプション

立水栓とドッグバス

立水栓がウッドデッキのそばにあれば、散歩で愛犬の足についた泥を落とすときに便利です。他にもドッグバスを設置すれば、高さがあるのでシャンプーがしやすく、お風呂で洗うより毛詰まりの心配がありません。

 
立水栓
 
ドッグバス

【ペットの遊び場で考えること】
  • ペットの遊び場として近隣に配慮できる環境かどうか(無駄吠えをさせない)
  • 使用年数とその後の使い道はあるのか
  • ペットが過って落下・脱走しないための落下・脱走防止用フェンスをつけるか、ウッドデッキを低くする
  • 素足で怪我をする恐れがあるので、ササクレやひび割れが少ない木材の選択・定期的なメンテナンスを考慮する
  • 真夏は熱中症になるので、小屋や屋根の設置を検討する
  • 利便性を考えて立水栓やドッグバスをつけるか検討する

洗濯物や布団を干すスペース

ウッドデッキで洗濯物を干す

ウッドデッキの使い方として主婦が強く希望するのが、洗濯物や布団を干すスペースの確保です。大きな布団を干す時にも充分なスペースが確保でき、段差をなくせば洗濯物もラクに干せます。

屋根や外壁に竿受けをつけるタイプもあり、洗濯物や布団を干す以外でも邪魔にならず使えるので、利便性もアップします。

動線

家事動線

干すスペースの確保といっても、ウッドデッキまで遠かったり、いくつもの部屋を通らなければいけない場合は、利便性も悪くウッドデッキを利用する意味がありません。

洗濯物や布団を干すスペースとしてウッドデッキを活用するときは、家事動線を考えて家事がしやすい環境を作りましょう。

オプション

屋根とサンルーム

外で洗濯物を干しているときにやっかいなのが雨です。急なにわか雨で急いで洗濯物を入れた経験がある方も多いはずです。

屋根付きのウッドデッキなら雨に濡れる心配も不要で、ウッドデッキの一部をサンルームにすると梅雨の時期でも快適に洗濯物を干せます。

ただし、費用がそれなりにかかるので、予算と必要性を考えながら屋根やサンルームを付けるか検討しましょう。

 
屋根付き
 
サンルーム

物干しアイテム

洗濯物や布団を干すといっても色々なタイプのアイテムがあります。

  • 独立タイプ
  • 吊り下げタイプ
  • 壁付けタイプ
  • フェンス壁付けタイプ

 
独立タイプ
 
吊り下げタイプ
 
壁付けタイプ
 
フェンス取り付けタイプ

吊り下げ・壁付け・フェンス取り付けタイプは邪魔にならず、洗濯物を干していないときは、お茶をしたり他の使い方もできます。

ただし、外壁に取り付ける壁付けタイプは、外壁に下地補強がないと外れる危険性があるため、住宅を建てた業者に確認するか専門業者に施工してもらいましょう。

【洗濯物や布団を干すスペースで考えること】
  • 家事がしやすい家事動線を考える
  • 予算と必要性を考えながら屋根やサンルームを付けるか検討する
  • 物干しアイテムのどのタイプを選ぶか検討する(壁付けタイプは下地補強チェック)
  • 干す以外の使い方はないか検討する
  • 近隣の視線が気になるなら目隠しフェンスをつけるか検討する

お茶やランチを楽しむ空間

ウッドデッキでお茶やランチを楽しむ

ウッドデッキの楽しみ方の定番といえば、テーブルとイスを置いて、お茶やランチを楽しむ使い方です。天気の良い日は、太陽の光と自然の風を感じながら、とても気持ちいい時間を過ごせます。

わざわざカフェに行かなくても、ウッドデッキでカフェ気分。近所の友人を招いて、お客さんをもてなす場としても利用できます。

プライバシーと動線

目隠し用フェンス

ウッドデッキのすぐ前が道路だったり、お隣の2階から丸見えでは、ゆっくりお茶を楽しむこともできません。高さのある目隠し用フェンスを設置すればプライバシーも守られて快適に過ごせます。

来客動線

近所の友人を招いてもてなす際に、どこから招き入れるか来客動線を考えましょう。玄関アプローチからウッドデッキに導く動線を計画する場合は、ウッドデッキを延長したり、スロープをつけたり、いろいろなパターンがあります。

オプション

テーブルとイス

床にレジャーシートを敷いてピクニック気分でランチを楽しむこともできますが、お客さんをもてなすならテーブルとイスは用意しましょう。

 
スクエアテーブル