カーポート選ぶ時に気になるのがどれぐらい持つのかということです。
カーポート工事には、何十万円という費用がかかるため、簡単に取替えが出来るものでありません。
なるべく耐用年数の長いカーポートを選びたいと考える方も多いです。
こちらでは、カーポートの素材の特徴やLIXIL・YKKAP・三協アルミに直接問い合わせた耐用年数の回答とともに分かりやすく解説していきます。
カーポートの耐用年数は10年!
LIXIL・YKKAP・三協アルミに問い合わせて実際どれぐらいの耐用年数があるのかを伺ってみました。
もちろん使用されている地域や設置場所、カーポートの素材によって変るという前提ですが、メーカーの回答としては以下の通りです。
- LIXIL・・・一般的に10年
- YKKAP・・・耐用年数は把握していないが、スチール折板は20年~30年
- 三協アルミ・・・一般的に10年
YKKAPからは明確な回答は得られませんでしたが、LIXL・三協アルミでは概ね耐用年数は10年間ということです。
ただし、実年数としては、15年以上持っているカーポートもあるので、一概に何年とは言い切れませんが。おおよそ10~15年程度は持つと考えてよいでしょう。
カーポートの耐用年数は伸びている!?
カーポートの耐用年数は、昔に比べると素材の耐久性が向上しており伸びてきています。
柱材
現在使用されているカーポートの柱材は、アルミがほとんどです。
アルミ製の柱は、非常に錆びにくく、加工性にも優れた素材で、カーポット設置後のメンテナンスもかからないというメリットもあります。
昔は、さびやすいスチール製のものもあり、錆が出てしまうと耐用年数が短くなってしまいます。
さびさせないためには、数年に1度は錆び止め塗装が必要でメンテナンスが発生しますです。
スチール製は、剛性・耐久性が高いため、柱の本数を減らせるメリットもありますが、大手メーカーのほとんどの柱はアルミ材となっています。
屋根材
屋根材には主に以下の4つがあり、昔よく利用されていた塩化ビニルの波板よりも耐久性があります。
- ポリカーボネート
- 熱線遮断FRP板
- アルミ樹脂複合板
- スチール折板
ポリカーボネート
ポリカーボネートとは 『プラスチック素材の一つで、耐衝撃性、耐熱・耐寒性、透明性、加工性にすぐれた素材』 で、「ポリカ」や「PC」と省略して呼ばれることもあります。
昔の屋根材は、塩化ビニルの波板を使用したものが多かったですが、風圧で簡単に割れてしまうため、台風が来たあとは、交換することが多いです。
また、太陽光による劣化で年月が経つと割れてしまうため、耐用年数もポリカーボネートと比べると短いです。
カーポートのポリカーボネートについては【 カーポートの屋根材「ポリカーボネート」の特徴と3大メーカーの比較 】で詳しくまとめていますので、ご確認ください。
熱線遮断FRP板
FRPとは、ガラス繊維と樹脂を組み合わせた繊維強化プラスチックのことです。
カーポートの屋根材以外にお風呂の浴槽でよく利用されている素材です。
熱線遮断FRP板は、暑さの原因となる赤外線の熱量を半減し、真夏の車内温度の上昇を抑える効果もあります。
アルミ樹脂複合板
アルミ樹脂複合板は、表面はアルミで、樹脂心材を使用した複合板のことです。
熱に強く、燃えにくい素材で防火性能に優れています。
紫外線も熱線もほぼ完全にカットするため、ポリカーボネートや熱線遮断FRP板よりも熱線カット率・UVカット率が高い素材でもあります。
スチール折板
スチール折板は、積雪が多い積雪地域でよく使用される屋根材です。
台風の強風にも強い屋根材で、直射日光もほとんど当たらないため、車を守ることができます。
YKKAPの回答では、20~30年は持つ屋根材ということでした。
カーポートを長持ちさせるには台風・積雪対策が重要
カーポートが壊れる多くの原因は、台風による風圧で壊れたり、積雪により重さを耐え切れずにつぶれてしまった場合です。
何もない状況であれば10年以上長持ちしますが、 取り付けて1年もしないうちに大型台風で大型台風で一回で潰れてしまうこともあります。
片流れタイプのカーポートであれば、積雪による一時的な屋根下がりを緩和させるサポートや風圧・雪の重さに耐える母屋補強材などのオプションをつけることで未然に防ぐこともできます。
耐用年数をより長くするためには部材を痛めないことが重要ですので、そういったオプションも検討してみましょう。